スーパーの入口に、新米の袋が積まれはじめた 九月の終わりになると、米売り場の一番目立つ場所に「新米」の札が立ちます。値札を見て少し迷って、結局いつもの袋をかごに入れる。そんな買い物をした人もいると思います。一年かけて育ったものが、ようやく…
夏物をしまう引き出しから、貝殻がひとつ出てきた 九月も終わりが見えてきて、サンダルや薄手のワンピースを奥へ移す週末にしている人もいるかもしれません。そういう片づけの途中で、いつどこで拾ったのか思い出せない小さな貝殻や、半券の残ったチケット…
人の口ぐせが、急に耳につく金曜日 「まあ、いいけど」「一応言っておくと」。いつもは聞き流している同僚の口ぐせが、週の終わりになると妙に引っかかることがあります。疲れているからだと片づけてしまいがちですが、よく考えると、自分も同じ言葉を今週…
休み明けの受信箱は、頼みごとでできている 三連休と秋分の日のあいだに、仕事の連絡は少しずつ溜まっていきます。木曜の朝に開くと、「確認お願いします」「ついでにこれも」「来週までに可能でしょうか」が縦に並んでいる。全部に「承知しました」と返す…
黒のネイルを、最後に塗ったのはいつですか 黒は、ネイルの色の中でいちばん「塗る前に迷う」色だと思います。買ってはみたものの、ポーチの底で一度も開けていないボトルがある人も多いはず。派手に見えないか、指が短く見えないか、職場で何か言われない…
連休と祝日に挟まれた、一日だけの火曜日 三連休が終わって、明日はまた秋分の日で休み。今日はそのあいだに一枚だけ挟まった平日です。会社や学校に行く人は、たった一日のために気持ちを切り替えるのが少し面倒に感じるかもしれません。今日休みを取って…
毎朝、同じ時間に玄関先を掃いている人がいる 通勤路や散歩道に、一人はいると思います。朝の決まった時間に、家の前をほうきで掃いているおじいさんやおばあさん。声をかけるほどの間柄ではないけれど、その人がいない朝は、なんとなく道が違って見える。…
日曜なのに、平日と同じ時間に目が覚める 目覚ましを止めて寝たはずなのに、いつもの時間にぱっと目が開く。連休の真ん中の朝に、そういう人は多いと思います。誰にも起こされていないのに、体のほうが勝手に平日を続けている。悪いことではないのですが、…
新しいノートの1ページ目は、なぜか書きにくい 文房具屋で気に入ったノートを買って帰ると、最初のページを開いたまま、しばらく何も書けないことがあります。字が汚くなったらどうしよう、書く内容がこのノートにふさわしくない気がする。結局2ページ目…
夕焼けの写真は、撮っても誰にも送らない 帰り道で西の空がオレンジ色になっていると、つい立ち止まってスマホを向けてしまいます。撮った写真をあとで見返すことは、正直あまりありません。誰かに送ることも、ほとんどない。きれいだと思った瞬間に、その…
新しい葉は、最初のうち色が薄い 観葉植物を育てている人なら分かると思うのですが、新しく出てきた葉は、しばらくのあいだ色が薄くて頼りないものです。古い葉のほうが濃くて、大きくて、しっかりしている。新しい葉は柔らかくて、触ると折れそうで、正直…
メニューを閉じるまでの時間が、長い日と短い日 ランチの店で、メニューを開いてから閉じるまでにかかる時間。日によって、ずいぶん違いませんか。すぐ決まる日は、たぶん先に「今日は麺」と決めてから店に入っている。長い日は、AとBを行ったり来たりし…
田んぼの色が、いつの間にか変わっている 電車の窓でも、通勤の車でも、通り道に田んぼがある人は、今週あたり気づくかもしれません。夏のあいだ緑一色だった稲が、上のほうから黄色くなって、穂の重さで少しずつ傾いてきています。毎日見ているのに、変わ…
牛乳が切れたことのない家には、理由がある 朝、冷蔵庫を開けたら牛乳がある。トイレットペーパーが最後の1ロールになる前に、次の袋が棚に入っている。当たり前すぎて意識したことがないかもしれませんが、それは誰かが数えて、買って、しまっているから…
まだ誰にも言っていないことが、ひとつくらいある やってみたいと思いながら、口に出していないことはありませんか。習いごとでも、転職の下調べでも、貯め始めた小さな口座でも構いません。言えば応援してもらえるかもしれないけれど、同時に「それ、続く…