27Sep

ネイルサロンが出禁(今後のご予約をお断りすること)を伝えるときは、理由を「あったこと」に絞り、メールなどの文面で短く伝えます。お断りする場合を予約の前に規定として書いておくと、伝えるときにその規定を示せます。
「連絡なしのキャンセルがもう3回目。次の予約はお断りしたいけれど、どう伝えればいいのか」と迷っているあなたに向けて、例文つきで書きました。お断りの理由の決め方(民法・障害者差別解消法・厚生労働省の資料)、先に決めること、規定と伝え方の例文、伝えたあとの記録と次の予約への対応、ネイルサロンガイドの予約でできることの順に進みます。個別のトラブルが法律上どうなるかの判断と、損害賠償や警察への相談の手続きには触れません。
お断りの理由は「あったこと」で決める

民法第521条第1項は、「何人も、法令に特別の定めがある場合を除き、契約をするかどうかを自由に決定することができる。」と定めています。内閣府は、障害者差別解消法の「よくあるご質問と回答」で、「この法律では、「不当な差別的取扱い」として、例えば、障害を理由として、正当な理由なく、サービスの提供を拒否したり、制限したり、条件を付けたりするような行為を禁止しています。」と説明しています。
お断りの理由は、その方がどういう方かではなく、「[ ]月[ ]日のご予約に、ご連絡がないままお越しにならなかった」「施術中に、スタッフへの暴言があった」のように、日付をつけて書ける「あったこと」で決めます。
スタッフへの言動の場合、出禁に当たる対応は、厚生労働省の「カスタマーハラスメント対策企業マニュアル(令和8年度改訂版)」にも載っています。マニュアルは「特に悪質と考えられるカスタマーハラスメントへの対応方針の例」として、「法令の制限内において行為者に対して商品の販売、サービスの提供等をしない。」「行為者に対して店舗・施設等への出入りを禁止する。」を挙げています。
スタッフを雇っているサロンでは、カスタマーハラスメント(カスハラ)について雇用管理上必要な措置を講じることが、2026年10月1日から事業主の義務になります。措置の中身は、厚生労働省のリーフレットにまとまっています。
先に決める3つ:どんなときに・何回で・どう伝えるか

回数はお店ごとに決めるものなので、表では[ ]のままです。
| 場合 | 決めること | 書く場所 |
|---|---|---|
| 連絡のないキャンセル(無断キャンセル) | 何回目でお断りするか([ ]回)。その1つ手前の回で、次はお受けできないことを伝えておくか | キャンセル規定の「取り消しの扱い」、予約ページの注意書き |
| 規定を超える遅刻の繰り返し | 遅刻の規定で決めた分数を超える遅れが、何回あったらお断りするか([ ]回) | キャンセル規定の「遅刻について」、予約ページの注意書き |
| スタッフへの言動 例:身体的な攻撃(暴行、傷害等)/精神的な攻撃(脅迫、中傷、名誉毀損、侮辱、暴言、土下座の強要等)/威圧的な言動/継続的、執拗な言動/拘束的な言動(不退去、居座り、監禁) |
どの言動なら1回でお断りするか | 予約ページの注意書き |
スタッフへの言動の例は、厚生労働省のリーフレットがカスハラの説明の中で「手段や態様が社会通念上許容される範囲を超えるもの」として挙げている言動です。どう伝えるかについては、メールとメッセージのどちらで送るか、電話でも話すか、スタッフがいる店なら誰から伝えるかを決めておきます。
連絡のないキャンセルの料金をどうするかはキャンセル料の記事に、遅刻を何分まで受けるかは遅刻の記事に書きました。
規定の例文:予約ページの注意書きとキャンセル規定に入れる

ネイルサロンガイドの予約の設定には「予約ページに出す注意書き」という欄があり、1,000字まで書けます。ここに書いた文は、前日のリマインドにも「サロンからのお知らせ」として載ります。先に決めた3つは、たとえば次のように書けます。
次のような場合は、次回からのご予約をお受けできないことがあります。
・ご連絡のないキャンセルが[ ]回あった場合
・ご予約の時刻から[ ]分を超える遅れが[ ]回あった場合
・スタッフへの暴言や威圧的な言動などがあった場合
お受けできなくなった場合は、サロンからご連絡いたします。すでにいただいているご予約も、取り消させていただくことがあります。
[ ]には、表で決めた回数と、遅刻の規定で決めた分数を入れてください。連絡のないキャンセルと遅刻の2行は、キャンセル規定の「取り消しの扱い」と「遅刻について」にも同じ文で入れておきます。
キャンセル規定のひな形は、ネイルサロンガイドに無料で登録して店舗ページを公開すると、管理画面の「同意書」で使えます。ひな形の④「お店からの変更・取り消し」には、はじめから「やむを得ずお店の都合で変更・取り消しをお願いする場合は、できるだけ早くご連絡し、別の日時をご案内いたします。」と書かれています。④は別の日時をご案内する文なので、出禁を伝えるときは、次の例文を使います。
出禁の伝え方と例文:メール・電話・その場

出禁をメールやメッセージで伝えると、いつ、何を伝えたかが文面のまま手元に残ります。電話など口頭で伝える場合と、その場での対応を含めた使い分けは、次のとおりです。
| 伝え方 | 使う場面 | 気をつけること |
|---|---|---|
| メール・メッセージ | 今後のご予約をお断りすると決めたとき | すでに入っている予約をどうするか(取り消すか、その回まではお受けするか)も同じ文面に書く |
| 電話 | 文面を送る前に、声でも伝えておきたいとき | 同じ内容をメールでも送る |
| その場(来店中) | 施術中に、スタッフへの言動があったとき | お断りはその場では言い渡さず、安全を先にする。伝えるのは後日、文面で |
メールの例文を2つ載せます。①は連絡のないキャンセルが続いたとき、②はスタッフへの言動があったときのものです。
①件名:今後のご予約について([店名])
[お名前]様
[店名]の[担当者名]です。
[ ]月[ ]日と[ ]月[ ]日のご予約は、いずれもご連絡がないまま、ご来店がありませんでした。
申し訳ございませんが、予約ページでお知らせしているとおり、次回からのご予約はお受けいたしかねます。
あわせて、[ ]月[ ]日にいただいているご予約も、こちらで取り消させていただきます。
ご了承くださいますよう、お願い申し上げます。
②(件名から名乗りまでは①と同じ)
[ ]月[ ]日のご来店の際、施術中にスタッフへ[あったこと]がありました。
申し訳ございませんが、予約ページでお知らせしているとおり、次回からのご予約はお受けいたしかねます。
[ ]月[ ]日にいただいているご予約も、あわせて取り消させていただきます。
ご了承くださいますよう、お願い申し上げます。
[あったこと]には、言われた言葉やされたことをそのまま書き、ひどい・失礼だといった感想の言葉は足しません。電話では、次のように短く伝えます。
[お名前]様でしょうか。[店名]の[担当者名]です。[ ]月[ ]日の件でお電話いたしました。申し訳ございませんが、予約ページでお知らせしているとおり、次回からのご予約はお受けいたしかねます。同じ内容をメールでもお送りいたします。
規定を書く前に起きたことについて伝えるときは、メールでも電話でも「予約ページでお知らせしているとおり、」を外します。
来店中の言動について、厚生労働省のマニュアルには「悪質性が高いと疑われる場合には、単独での対応をせず複数名で対応します。」「暴行、傷害、脅迫などの犯罪に該当する言動については、警察に通報することが重要です。」と書かれています。居座りや電話が長く続くときは、できない理由を説明し、応じられないことを明確に告げたうえで、膠着状態になってから30分程度を超えたら「お引き取りを願う、または電話を切る」という対応例もあります。
伝えたあと:記録を残し、次に予約が入ったときの動きを決めておく

同じマニュアルは、カスハラが疑われるときは「対応記録・時間の計測など、第三者が検証可能な証拠を収集します」としています。お断りを伝えたときに記録するのは、連絡のないキャンセルの場合も含めて、次の4つです。
| 記録すること | 書く内容 |
|---|---|
| 日時 | あったことの日時。連絡のないキャンセルなら、予約していた日時 |
| あったこと | 言われた言葉、されたこと。連絡のないキャンセルなら、その日にお店から連絡したかどうか |
| 対応した人 | 施術していた人、電話やメッセージを受けた人 |
| 伝えた内容と日付 | お断りを伝えた日、メールか電話か、送った文面 |
お断りを伝えたあとに、その方から予約が入ったときは、確定前の申し込みならお断りし、確定している予約ならお店から取り消します。ネイルサロンガイドの予約で「お断りする」を選ぶと、お客様には「ご希望の日時は、あいにくご予約をお受けできませんでした。」という連絡が届き、別の日時を添えなければ「別の日時でしたらご案内できることがございます。」という案内も入ります。
お店から取り消したときの連絡も「サロン都合により取り消しとなりました。」という、その予約1件についての連絡で、どちらにも予約のためのURLが付きます。そのため、今後のご予約をお受けしないことは、お断りや取り消しの前に、お店からメールなどで直接伝えておきます。
お断りしたあとに口コミで触れられたときは、口コミ返信の記事の「悪い口コミに返すときの順番」が使えます。施術へのクレームを受けたときの対応の順番は、お直し期間と返金の記事にまとめています。
ネイルサロンガイドの予約でできること(0円)

ネイルサロンガイドの予約の受け方は、「仮予約(おすすめ・初期設定)」と「即時確定」の2つです。あなたが仮予約のまま受けていれば、お断りを伝えた方の申し込みも、「確定する」を選ぶまでは確定しません。期限までに返事がないと、仮予約は自動で取り消され、お客様にもその旨が届きます。
顧客カルテには、お客様ごとの「いつも見る注意」を書く欄があり、書いた内容はカルテの上に赤く出ます。あなたがお断りを伝えた日と、あったことの要点も、ここに書いておけます。来店ごとの施術記録には「そのほか」の欄もあり、施術中にあったことは、その日の記録として残せます。
掲載は0円で、宣伝機能もクーポンも0円、予約が入っても手数料は0円、契約の縛りもありません。あなたがサロン名・メールアドレス・アカウント名・パスワードの4項目(GoogleかLINEのアカウントでも登録できます)で申し込み、キャッチコピー・紹介文・写真1枚を入れて保存すると、その場で店舗ページが公開されます。掲載店舗数は、2026年9月24日時点で1,954件です。
未掲載なら無料登録から
今日は、お断りする場合を1行に書き出してください。連絡のないキャンセルなら、何回目でお断りするかの数まで入れます。続けて、ネイルサロンガイドに無料で登録し、店名・キャッチコピー・紹介文・写真1枚を入れて公開します。そのあと予約の設定の「予約ページに出す注意書き」に、その1行を入れます。そこまで終えておけば、連絡のないキャンセルが決めた回数に届いたとき、例文①の「予約ページでお知らせしているとおり」をそのまま使えます。






