21Oct

キャラクターネイルや推しネイルをどこまで受けるかは、お店の決まりとして決めて、予約ページやメニュー表に書いておきます。お断りするときは、その決まりを伝えて、推しの色やモチーフ、オリジナルのデザインといった代わりの案を出します。作品写真をギャラリーやSNSに載せるかどうかも、施術とは別に決めておきます。
「推しネイルやキャラクターネイルを頼まれた。描いてもいいのか、どう断ればいいのか」と迷っている方に向けて、著作権法と文化庁の資料の原文、受ける範囲の決め方、予約ページに書く例文、断るときの例文、作品写真の扱いの順に書き、最後にネイルサロンガイドの規約と予約の設定でできることを載せました。個別のキャラクターや作品を描いてよいかどうか、法律上どう扱われるかは、この記事では扱いません。
キャラクターネイルの相談に関わる、著作権法と文化庁の資料の原文

著作権法の条文と、文化庁の「著作権テキスト」から、ネイルの相談に関わりそうな部分を原文のまま並べます。
| 出典 | 原文 |
|---|---|
| 著作権法 第21条(複製権) | 「著作者は、その著作物を複製する権利を専有する。」 |
| 著作権法 第23条第1項(公衆送信権等) | 「著作者は、その著作物について、公衆送信(自動公衆送信の場合にあつては、送信可能化を含む。)を行う権利を専有する。」 |
| 著作権法 第30条第1項(私的使用のための複製) | 「(略)個人的に又は家庭内その他これに準ずる限られた範囲内において使用すること(以下「私的使用」という。)を目的とするときは、次に掲げる場合を除き、その使用する者が複製することができる。」 |
| 文化庁 著作権テキスト p.65(私的使用のための複製の条件) | 「個人的に又は家庭内など、限られた範囲内での使用を目的とすること(仕事での利用は対象外)」 「使用する本人が複製すること(使用者の手足として他者に複製作業を頼むことは可能)」 |
| 文化庁 著作権テキスト p.6(美術の著作物の例) | 「絵画、版画、彫刻、マンガ、書、舞台装置、茶碗、壺、刀剣等の美術工芸品」 |
| 文化庁 著作権テキスト p.2(知的財産権の一覧) | 「意匠権(意匠法)物品、建築物、画像のデザインを保護(出願から 25 年)」 「商標権(商標法)商品・サービスに使用するマークを保護(登録から 10 年、更新あり)」 |
条文はe-Gov法令検索の著作権法のページで、テキストは文化庁の著作権テキスト(令和8年度版)で読めます。キャラクターには著作権のほかに商標権や意匠権が関わることもあり、特許庁の知的財産権Q&Aでは、漫画キャラクターを守る方法として商標・意匠・著作権・不正競争防止法を挙げています。
お店で受けるかどうかは、法律の判断を自分でせず、お店の決まりとして先に決めておきます。判断に迷うときは、権利者が出しているガイドラインを確かめるか、弁護士に相談してください。
キャラクターネイルは、ご依頼の内容ごとに受けるかどうかをお店で決めておきます

キャラクターネイルといっても、ご希望の内容はさまざまです。キャラクターの絵をそのまま描いてほしい方もいれば、推しのイメージカラーを使いたい方もいます。ご依頼の内容を分けて、それぞれ受けるかどうかを決めておくと、予約ページでもお断りするときでも、同じ言葉で説明できます。
| ご依頼の例 | 書き方の例(受けない場合/受ける・相談する場合) |
|---|---|
| キャラクターや作品の絵をそのまま描く | 「お受けしていません」/「ご予約の前にご相談ください」 |
| 作品のロゴやマークを描く | 「お受けしていません」/「ご予約の前にご相談ください」 |
| キャラクターのパーツやシールを使う | 「お持ち込みはお受けしていません」/「お持ち込みの場合は、ご予約の前にご相談ください」 |
| 推しの色やモチーフで表す | 「推しの色やモチーフを使ったデザインをお作りします」 |
| オリジナルのデザイン | 「イメージをお聞きして、デザインをご提案します」 |
表のどのご依頼をお受けするかは、お店で決めてください。右の列は書き方の見本で、受けてよいかどうかを示したものではありません。受けない行と受ける行の両方を書いておくと、お客様は自分の希望がどちらに入るかを、予約ページで確かめられます。スタッフが2人以上いるお店では、全員が同じ決まりで受け答えできるように、決めた内容を共有しておきます。
予約ページとメニュー表に、受ける範囲を書いておきます

受ける範囲を書く場所は、予約ページの注意書き、メニュー表、予約フォームの質問の3つです。来店してからお断りすると、その場でデザインを決め直すことになります。先に書いておけば、お客様はほかのデザインを考えてから来店できます。1つ目は、予約ページの注意書きです。
①予約ページの注意書き
【キャラクター・作品をもとにしたデザインについて】
当店では、キャラクターや作品の絵、ロゴやマークをそのまま描くデザインはお受けしていません。
推しの色やモチーフを使ったデザイン、オリジナルのデザインはお作りできます。
ご希望のイメージがある方は、ご予約の際にお知らせください。
メニュー表には、アートのメニューの下に1行で書きます。メニューと料金の書き方は、メニュー表・料金表の記事にまとめました。
②メニュー表に書く1行
※キャラクターや作品の絵をそのまま描くデザインはお受けしていません。推しの色・モチーフを使ったデザインは[アートのメニュー名]で承ります。
予約フォームに質問を1つ置いておくと、キャラクターや作品をもとにしたデザインを希望しているかどうかが、予約の段階で分かります。
③予約フォームの質問
キャラクターや作品をもとにしたデザインをご希望ですか。ご希望の場合は、どのようなイメージかをお書きください。
断るときは、お店の決まりを伝えて、代わりの案を出します

お断りするときは、お客様の希望を責めずに、当店ではお受けしていないことを伝えます。法律でどう扱われるかは、断る理由に入れません。続けて、推しの色、モチーフ、オリジナルのデザインのうち、お店で作れるものを案内します。予約のあとに、添えられた画像を見てメッセージで伝える場合は、次のように書けます。
④予約のあとにメッセージで
[お名前]様
ご予約ありがとうございます。[店名]の[担当者名]です。
お送りいただいた画像を拝見しました。
申し訳ありませんが、当店では、キャラクターや作品の絵をそのまま描くデザインはお受けしていません。
キャラクターのイメージカラーやモチーフを使ったデザインでしたら、お作りできます。
ご希望の色やモチーフをお知らせいただければ、デザインをご提案します。
来店されてから画像を見せていただいたときは、その場で短く伝えて、画像の色を使う案を出します。
⑤来店してから、その場で
ご用意いただいたのに、申し訳ありません。当店では、キャラクターの絵をそのまま描くデザインはお受けしていないんです。この画像の色を使って、[モチーフ]を入れたデザインでしたらお作りできます。
お客様が好きな作品の雰囲気を残したい場合は、オリジナルのデザインを提案します。
⑥オリジナルのデザインを提案する
キャラクターそのものを描くデザインはお受けしていませんが、お好きな作品の雰囲気をお聞きして、オリジナルのデザインをお作りできます。好きな色と、入れたいモチーフを教えていただけますか。
キャラクターのパーツやシールをお持ちいただいたときは、お店にある材料で作れることを伝えます。
⑦パーツやシールをお持ちいただいたとき
せっかくお持ちいただいたのに、申し訳ありません。お持ち込みのパーツは、当店では使用していません。店にある同じ色のストーンやパーツで、近い色合いのデザインをお作りできます。
キャラクターのネイル以外のお断りの伝え方は、出禁・お断りの伝え方の記事に例文を載せています。お断りしたあとに口コミが投稿されたときの返信の書き方は、口コミへの返信の記事にまとめました。
作品写真をギャラリーやSNSに載せるかどうかも、別に決めておきます

キャラクターのデザインを受けることにした場合も、その作品の写真を載せるかどうかは、施術とは別に決めます。ギャラリーやSNSに載せた写真は、施術を受けたお客様のほかに、多くの人が見られる場所に出ます。
ネイルサロンガイドの規約の、ネイルギャラリーの節には、次の1文があります。
「掲載サロン様は、写真の掲載にあたり、当該写真について必要な権利(著作権・肖像権等)を有していること、および上記の掲載範囲に同意したものとみなされます。」
同じ節には、ギャラリーの写真が、サイトの中のほか、Pinterestなどネイルサロンガイドが運営するSNSに自動で投稿される場合があることも書かれています。自分のInstagramに載せる場合も含めて、キャラクターをもとにした作品の写真を載せるかどうかを、受ける範囲の表の下に1行足しておきます。
ネイルサロンガイドの規約には、お断りする場合があることが書いてあります

ネイルサロンガイドのネット予約では、お客様がご希望のデザインの画像を添えて予約できます。規約には、その画像について次のように書いてあります。
「お申し込み先のサロンにのみお渡しします。ネイルサロンガイドのページには掲載しません。他のサロンにもお渡ししません。」
「サロンは、その予約の相談および施術の目的以外に使うことはできません。作品写真としての掲載、SNSへの投稿、第三者への提供はできません。」
「他の方が撮影・制作した画像を送られる場合は、サロンに見ていただく参考としての範囲に限られます。同じものをお作りできるとは限らず、また同じものを作ることが第三者の権利を侵害する場合、サロンはお断りすることがあります。」
他の方が撮影・制作した画像は参考としての範囲に限られ、同じものをお作りできるとは限らないことを、ネイルサロンガイドが規約でお客様に伝えています。画像を添えた予約が入ったら、お店の決まりに沿って、例文④で代わりの案を伝えられます。
予約の設定で例文③を「お客様への質問」(200字まで)に入れておくと、予約フォームに質問と答えの欄が出て、答えは予約に残ります。あなたは予約が入った時点で、キャラクターや作品をもとにしたデザインの希望があるかを確かめ、来店の前に例文④を送って代わりのデザインを相談しておけます。例文①を予約ページに出す注意書き(1,000字まで)に入れておけば、お客様は予約受付のメールと前日のリマインドでも「サロンからのお知らせ」として読み返せます。
掲載・宣伝機能・クーポンはどれも0円で、予約が入っても手数料はかかりません。契約の縛りもありません。サロン名・メールアドレス・アカウント名・パスワードの4項目(GoogleかLINEのアカウントでも登録できます)で申し込み、キャッチコピー・紹介文・写真1枚を入れて保存すると、その場で店舗ページが公開されます。掲載店舗数は、2026年10月16日時点で1,959件です。
まだ掲載していないサロンは、無料登録から始められます
今日登録して店舗ページを公開すれば、受ける範囲の表で決めた内容を例文①の形で予約ページの注意書きに、例文③をお客様への質問に入れられます。キャラクターの画像を添えた予約が入っても、来店の前に例文④でお返事できます。






